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2008年10月 9日 (木)

地下のオカルト作家・秋庭俊先生『大東京の地下400年 99の謎』(二見文庫)を読む7

地下のオカルト作家・秋庭俊先生が『大東京の地下400年 99の謎』の中で、

詳しくは角川書店から刊行予定の私の著作をお読みいただきたい。(P70)

なんて書いているので、これはぜひ読まねばと思い、角川書店に問い合わせてみた。

すると、角川書店のお返事は、

 

「お尋ねの件ですが、まだはっきりした予定はございません。
決定しましたら、弊社ホームページなどで告知を行います。」

と、何ともあっさりした回答だった。

「はっきりした予定」がないのだそうだ。つまり、はっきりしていない予定はあるらしい。まったく根も葉もない話ではないみたいなので、のんびりと待とうと思う。

もちろん、「五角形」をしっかりと勉強してね。

85 終戦後、営団地下鉄だけが残された理由は?

営団地下鉄が残ったのは、もちろん、占領軍の思惑がある。壊滅した東京を1日も早く復興させるには、まずは交通網の復旧が第一だったのだ。

本当の理由は戦前の政府、軍部と同様、誰も明らかにしていない。(P205)

また、やってる。「誰も明らかにしていない」のではなく、『都営地下鉄建設史』には書いていない、でしょ。秋庭先生、他に誰にも取材も調査もしていないくせに。

数々の営団の中で、地下鉄だけが残ったのは、占領軍の判断だし、確か『都営地下鉄建設史』にも、そう書いてなかったっけ?

新しい地下鉄の建設について議論も報告も必要がなく、担当大臣の決断がすべて、政府が建設を決めればできるしくみ(P205)

新しい地下鉄の建設に国費を投入するのであれば、国会で予算案を議論しなければならない。建設ルートの住民が反対をすれば、営団が住民と話し合わなければならない。議論も報告も必要ない仕組みなど、存在しない。その証拠に、秋庭先生自身が、地下鉄有楽町線が沿線住民の反対で建設が遅れたと書いている。

86 GHQ作成の地図で浮かび上がった「戦前の地下道網」

1948年にGHQが作成した占領地図と、国土交通省が2002年にまとめた『道路現況調査』を同列に扱うところから、破綻している。

GHQの地図が、現代の地下鉄路線と重なっているのは、地下鉄路線が主な基幹道路の下を通っているからだ。GHQは、当時あった道路を正直に表現しているから、その地下に通した地下鉄が重なるのは、当たり前だ。

明治通りは、1948年の段階ですでに存在しており、その後に明治通りの地下に建設された副都心線があるのは、当たり前だ。逆に、現在、道路もないのに、GHQの地図に道路が描かれていれば、確かにおかしいが、そんな事例はない。GHQの地図は、占領軍の兵隊さんたちが実際に使う地図だから、存在しない道路を描いたら、兵隊さんが迷子になってしまうのだ。

【秋庭系東京地下物語'07《初恋》】(第3話)「GHQが作成した地図」に惚れた恋・その2

87 GHQの「インテリジェント・レポート」が明かした地下の謎

AMS-L874は、GHQが作成した地図ではなく、旧米陸軍地図局である。

L874には、「インテリジェント・レポート」というタイトルはない。

地下建築のある場所、地下鉄や地下道のルートは白い色で描かれているようだが、地下鉄や地下道のルートは正確ではない。(P208)

この地図には白い色がたくさんあって、特に東京の郊外は真っ白である。密集市街地には赤い色がついているが、何もなければ真っ白なのだ。仮に地下道を表しているとしたら、東京の郊外は、富士山も何もかも含めて、広大な地下空間ってことになる。

それなら西側の路上電車と線路をつなげることもできたはずだ。かつて東京では、路上電車が地下も走っていたのだろうか?(P209)

極秘地下鉄が路上を走っていたら、目立ってしゃあない。入口も出口も地上に露出しているから、極秘地下ルートへの出入り口は一般市民から丸見えだ。

【秋庭系東京地下物語'07《初恋》】(延長戦1)

88 地下鉄丸ノ内線は戦前につくられ、戦後に開業した!?

なぜ変更されたのか、理由は明らかにされていない。(P210)

秋庭先生が、自著で、神田経由にしなかった理由を、営団が明らかにしていることを書いていて、それに対する反論までしている。

AMS-L774という旧米陸軍地図局の作成した地図がある。これも秋庭先生が、GHQの地図だというねつ造を行っている。

L774には、確かに東京・神田間に「TOKYO SUBWAY RAILROAD」という記述がある。

が、この地図には、あちこちに同じように、地下鉄が走っていないのに同様の記述がある。それらも含めて検証しないと、この記述の意味が解明できない。

詳しくは、以下のアドレスで確認できる。

【秋庭系東京地下物語'07《初恋》】(延長戦4)

89 地下鉄トンネルの壁と柱が“隠されてきた真実”を明かす!

なら、地図も何もいらないじゃん。ずーっと壁と柱を眺めていれば、隠されてきた真実を明かしてくれるでしょ。汚れてるとか、色が黒いとか、柱がないとか言っていればいいんだから。

五角形、もう、いらないよね。

90 大正時代に計画されて戦後に開通した都営浅草線の謎

結果、営団は戦前に得ていた認可をそのまま戦後も保持し、地下鉄建設を進めるのだが、どれだけの認可を持っていたのかは、わかっていない。(P213)

例えば、戦前の認可を戦後に保持していて作った路線はどこ?

丸ノ内線は、戦前の営団が持っていたルートとは近いけれど、違うルートを走っているよね。日比谷線は?戦前のどの認可を受け継いだの?千代田線は?南北線は?みーんな戦後の都市交通審議会や運輸政策審議会がルートを決めていなかったっけ?

東京市が計画し、建設を進めていて、少なくとも線路の敷設までは終わっていたと思われる路線の認可の行方もわからない。(P213)

だから、東京市が持っていた4路線の免許は、起債が許可されないから、結局建設する経費が調達できなくて頓挫。免許は民間に譲渡されたんだよ。

そのコースを見て私は驚いた。(P214)

秋庭先生、「驚いた」のは、いつのこと?1968年といったら、今から40年も前だ。開通した都営地下鉄のルートを見て、驚いたんだから、その時点で秋庭先生は、東京市の地下鉄ルートを知っていたことになる。それとも、秋庭先生は、最近になるまで、浅草線のルートを知らなかったのだろうか。

地下鉄建設の認可は戦後も生きていたのだ。そのルートにはきっと戦前につくられたトンネルがあったに違いない。(P215)

地下鉄のルートが戦前と重なっていたから、戦後も認可が生きているというのは暴論。戦前の地下鉄が建設されたかどうかは、戦後に同じルートがあったかどうかでは分からない。

91 首都高「パニックポイント」に隠された国家機密

国会図書館は、戦後、赤坂離宮の一部を利用することでスタートした。その後、三宅坂には分室を置いているが、赤坂離宮から移転したわけではない。

赤坂離宮は、首都高のトンネルの上にはない。

国会図書館の地盤は、地下28メートルにあり、40メートルではない。

『国会図書館三十年史』に掲載された図面は、第二期工事の計画図である。「既設」とは、第一期工事の部分。「新設」とは、第二期工事の部分。その証拠に、地階の下にも「既設」があるが、地上の階にも「既設」がある。まさか、地上の階まで透明なカーテンで極秘にしていたのだろうか。

新館は、地下5階以下が書庫ではなく、地下すべてが書庫である。

国会図書館についての秋庭先生の記述は、100%ねつ造で、むしろ、ほんの一欠片すら事実がないところが、凄まじい妄想力の持ち主だと感心する。

【秋庭系東京地下物語'07《秘密》】(第4回)国立国会図書館の「複雑な機能」の謎・前編

【秋庭系東京地下物語'07《秘密》】(第5回)国立国会図書館の「複雑な機能」の謎・後編

92 「1−8計画」で消したかった東京の地下の秘密とは?

すでに、何をもって「1−8計画」なのか、秋庭先生自体も分からなくなっている。ここを読んで、「1−8計画」が何なのか分かるだろうか。オイラには、建設大臣の命令書の読み方が分からないと嘆いているだけのようにしか読めない。

ここに隠された国家機密を消す作業を命じられたとしか考えられない。(P219)

さっぱり分からない。「大東京市復興計画案」は、ただ見ただけでは番地まで認識することなど不可能だ。秋庭先生が持っている紙だって、B4くらいしかなく、そこに番地が書いてあるわけではない。推測という域を超えて、飛躍でしかない。

「1−8計画」を巡る笑い話1

「1−8計画」を巡る笑い話2

93 「ミスター検察」が語る「極秘地下鉄建設計画」の謎

秋庭先生は、リアリティーがお好きでないようだという笑い話

94 「第二次大戦の総決算」だったサンシャインシティの地下の謎

尾島俊雄さんを、「サンシャインシティの地下を設計した男」という意味不明なレッテルをはっている。そりゃ、サンシャインシティには地下があるから、地下の設計もせにゃならんだろうが、こういう印象操作を行うことは、現に生きている人間の人格を否定することだということが、まだ分からないのだろうか。

秋庭先生は、サンシャインシティについて何もしらないようだという笑い話

95 7年も地下鉄工事が止まっていたのに駅だけがつくられた謎

その先の工事が、ルートの上に居住する人たちとの補償交渉がこじれ、史上初めて建設工事がストップした。(P226)

「史上初めて」というのは、何の歴史の話をしているの?営団地下鉄なのか、地下鉄全体なのか、日本の歴史なのか、それとも?鉄道の建設が沿線や、ルート上の住民の反対でストップすることは結構多い。何のことを言っている?

半蔵門線の工事で住民が反対したのは、補償ではない。住民は、純粋に地下鉄の建設に反対したのだ。自分の足下にトンネルが掘られることに反対したのだ。

補償額というのは、住民がごねたからといって、勝手にあげたりできない。法外な値段を出すと、周りの住民までごね始める。

九段下周辺で工事がストップしている間に、営団はその他のルートの建設を先行させている。大手町駅だけを建設したという事実はない。

96 「南北線遺跡調査団」の成果と国家の危機管理

一番驚いているのは、遺跡調査団の皆さんだろう。国家の危機管理だなんて。玉川上水の木桶が出てきたからといって、抜け道だとか、地下道だとか言われるんだから。

秋庭先生、彼らは生きているんだから、無茶なレッテルをはって、人格をねつ造しちゃだめだ。最低限、本人に会って、コメントをとるくらいのことが必要だ。本人が否定するなら、否定したという裏取りをすべき。図書館に籠もって、著書の内容を勝手に丸写しして、ねつ造しちゃいけない。

97 御徒町で起こった道路崩壊と地下鉄建設の謎

秋庭先生は、御徒町の崩落事故について何を知らなかったという笑い話

98 都営大江戸線が解決した「昭和の宿題」とは?

なぜ、赤字を出してまで地下鉄を走らせる必要があるのだろうか、誰もが不思議に思うことだ。(P231-232)

では、赤字が出るなら地下鉄を走らせなくても良いのだろうか。では、そこではいったい人々はどこへどう移動したら良いのだろうか。行政が、その町の交通の利便性をよくするために、税金を投入して、何が悪いのか。

営団が、収益が上がらないからと作らなかったルートを、東京都が責任を持つ。何がおかしいんだ。

それとも、収益の上がらない行政サービスはいらないとでもいうのか。

ちなみに、大江戸線は、営業利益は黒字だ。赤字なのは、多額の建設費を償却しているからだ。償却が終了すれば、必ず黒字になる路線だ。

99 地下鉄副都心線工事で東京都が建設した「街路」の謎

読んで、意味分かっただろうか。さっぱり分からない。

駅舎およびトンネルの駆体等インフラ部分を道路の一部として、道路の管理者である東京都が工事している、のだというが、駅舎は道路の一部だろうか?(P234)

話をたくさん吹っ飛ばしていて、意味が通じていない。

地下鉄副都心線は、ハード部分を東京都が、「道路の一部」と見なして建設している。見なしているというのは、実際には道路ではないということ。投入した財源が、道路特定財源なので、都の所管が建設局の道路担当になったのだ。副都心線のハード部分は、都が建設したから、都の財産となる。そのかわり、トンネルや駅舎の管理、鉄道の運行は、東京メトロが行う。

東西線の路線図に書いてある「都市計画街路」は、建設されたという事実がない。これが、副都心線の建設時に建設されたという記録はどこにも存在しない。

最後もやっぱり秋庭先生も妄想だったねという笑い話

(関連サイト)

地下のオカルト作家・秋庭俊先生『大東京の地下400年 99の謎』(二見文庫)を読む

       

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