死に体を英雄にしようとしたのは誰なのか?
人間が人間に興味がない場所。水族館。
えのすいのオススメの場所は、クラゲのコーナー。画像のように、ふんわかふんわかと漂っている。
眺めていると飽きないのが不思議だ。
流されているようで、そうでもない。彼らは彼らなりの世界があって、他者を攻撃する毒も持っている。イルカと違って、こちらに働きかけてくることはないが、毒針に刺されると大変だ。
外界との関わり方が、何となく共感できるのだ。
人間って、頑張りすぎていると思う。
そんなに頑張らなくても、って思うことがある。
誰にも勝たなくていいのに、必死になって勝とうとしている人もいる。誰にも負けていないのに、負けるものかと意気込んでいる人もいる。
ハリセンボンみたく周りを威嚇している人がいる。
バリゲートを張り巡らして、必死に自分を守っている人がいる。
クラゲとは真逆だ。
人間は、進化の最終形態と言うけれど、そんなの嘘だと思う。人間は、余計に頭ばかりデカくなって、動物としては退化しているし、不器用に出来てしまったのだ。
新江ノ島水族館のオススメ時間は、開館から、イルカショーのスタートまで。
例えば、今日なら午前9時に開館し、イルカショースタジアムでショーが始まるまで1時間半。このまったりした時間が良い。
イルカプールのイルカたちも、なにげにまったりしている。
周りに反応する余裕があるというか。
興奮していない。
クラゲのコーナーは、人影まばら。ぼーっと眺めていても、ジャマにならない。
自宅に帰ると、テレビで名古屋国際女子マラソンを中継していた。
高橋尚子が先頭集団から引き離されていた。
他の人はどう思ったか知らないが、
「やっぱりか」
と思った。
後の報道で、怪我をして手術していたことも分かった。それなら、始めから彼女は「死に体」だったということか。
前日までのマスコミの盛り上げ方を見ていて、何か違和感を感じていた。
彼女の年齢やこの間の経過を考えても、あまり大きな期待はできなかったのだと思う。日本の女子マラソンは、短い間に、特に高橋尚子の功績もあって、大幅にレベルアップしている。世界に通用する選手が次々出ている。ピークを過ぎた高橋尚子に、それを真似しろとは言えない。無茶だ。
バネをなくしたら、マラソンランナーって世界を狙えないもの。
また、マスコミは、彼女の叩くんだろうな。叩くとはいかなくても、これからしばらくの間、他のネタが見つかるまで、気の済むまでいぢるんだろう。
彼女は、最後まで走ったじゃないか。
それで、十分だと思う。
世界記録まで出したランナーを、どうしてよってたかって、いたぶらなければならないのだろうか。
こういう報道を見るたび、オイラは人間が嫌いになってしまうんだよね。
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