とにかく、ラスト5分前まではひたすら不快な映画だ。
テレビ放映はオススメしない。
恋人とのデートもオススメしない。
スタートから、1つ1つ不快な感情を積み重ねていく。
喜怒哀楽のうち、4つともほとんど味わうことはない。目を背けたくなる場面ばかり。
「地球最後の男」と言えばかっこいいが、その他大勢の人間がいないわけではない。あんな風になったり、こんな風になったり・・・。
ぐちょぐちょ・・・ぼこぼこ・・・ぐおーっぐおーっ・・・
ネタバレしたくないので、擬音しな出てこないが、地球上でたった1人生き残った・・・と思っている男が、その他大勢に怯え、時に戦う。
映画には2種類ある。
小さなエピソードを1つ1つ積み重ね、積み重ねるたび爽快感を味わうタイプと、
ひたすら最後のオチに向かって布石を打ちまくるタイプ。
この映画は、後者だろう。
最後の5分のためにすべての布石はある。ほとんどが不快な感情しか生まないが、決して目を背けてはならない。
特に最後の5分、ここで溜まりに溜まった不快感を一気に解消する。
そのチャンスは、ラスト5分しかない。
これを逃すと、映画はたんに不快な場面を寄せ集めたB級オカルト映画と化してしまう。
オイラは、地球最後の1人となったら、どうするだろうか。
悪くないとも思う。
この映画みたく、その他大勢のすっごいのが夜な夜な現れたら、さすがにドン引きするけど、世界にたった1人ってのは悪くない。
そんな妄想、たまにするんだけどね。
人は、自分が死ぬとは思わないものだ。
自分だけは生き残ると思っている。
そんな自信過剰な生き物だ。
案外、そんな自尊心は事態が起きるとすぐに打ち破られ、あっけなくオイラたちはその他大勢になってしまう。
映画本編はおよそ100分あまり。
オイラはずーっと横っ腹に変な傷みを感じていた。指で弱々しくつねられたような不快感。
そして、何十分かに一度起こる、ぐさっ、ぐさっていう痛み。
その感情は、スクリーンの向かい側にいる「世界最後の男」と共有しているんだろう。
ラスト5分までは、ひたすら救いはない。そこに至るまでは・・・
いたたたっ・・・
たっ、たたたたたっ・・・
ずーっとそんな感じ。
覚悟して映画館に足を運んでいただきたい。
(関連サイト)
アイ・アム・レジェンド公式サイト
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