ピアノ弾き語りの原石
いろいろな人生がある。オイラはピアノ弾き語りのライブによく足を運ぶけど、若い方からそれなりのベテランまで、多種多様なミュージシャンがいて、それぞれに違った人生がある。ぺんぺん草がピアノを弾いたようなタイプもいれば、ピアノを弾くために生まれてきたような人もいる。
共通して言えるのは、
彼女たち一人ひとりの胸の内には必ず、
ピアノ弾き語りとしての原石
があるってことなのだ。
10月6日夕方、日本科学未来館を後にして、オイラは高田馬場へと向かった。例によって四谷天窓.comfortで、松岡ヨシミちゃんのワンマンライブだったのだ。
Me & My voice
松岡ヨシミアコースティックワンマンライブ
8月に待望のセカンドアルバム『To Above』をリリースした松岡ちゃん。これまでのまったり系弾き語りのイメージからはガラッと変わって、エンターテイメントなかっちょいい松岡サウンドに仕上げてきた。8月の渋谷BOXXでのワンマンライブは、バンド形式で、ノリノリのライブだったんだけど、今回はまったりとアコースティック形式でのライブだった。
そんな松岡ちゃんが、今回アコースティックライブを入れた最大のねらいは、
お菓子を作りたかった(笑)
だそうな(爆)
松岡ちゃんのライブではすっかりお馴染みの予約特典、手作りお菓子。決してすべてが美味しくないことがポイントである。おそらくお客様は実験台と思われるが、さすがに失敗作は持ってこないところを見ると、まずいときはまずいという自覚はあるらしい。
それと、ご本人は言わないが、やっぱり松岡ちゃんは弾き語りから始まった人で、今回のセカンドアルバムのイメチェンにかかわらず、最後には天窓に帰ってきて、ここで唄う人なんだろう。それが、たぶん松岡ちゃんらしさだろうし、あるがままの彼女のような気がする。
『To Above』に入っている同名曲「To Above」はディレクターの持ってきた歌だそうな。最初に歌ったときはディレクターから「へたくそ。練習して来い」と罵られたということで、試行錯誤、いろいろ悩みながらここまで仕上げてきたってことらしい。
松岡ちゃんのアーティストとしての挑戦は、こういう路線を歩み始めたんだけど、たぶん彼女の奥底に眠っている原石は、螺旋階段をのぼりながら、きっと最後には同じ場所に戻ってくるんじゃないだろうか、そんな気がした。
さて、翌10月7日は、夕方から相模大野にあるラ・シェットというカフェレストランへ向かった。
グランドピアノがあるカフェレストラン。その昔、「水曜日のうた会」というイベントが月1回くらい開かれていて、オイラもよく出かけていたのだ。当時は東京からだからすごく遠かったのだけど、今は片瀬江ノ島から電車で1本である。
今回のイベントは、
みっちゃん復活祭
って、「みっちゃん」を知らない人にはなんのことやらさっぱり分からないだろうが、かつてこのラ・シェットや天窓をベースに唄っていたみっちゃんが1年ぶりに復活、usuとツーマンライブをやるってわけなのだ。
まあ、このブログを読んでいる人のほとんどは、みっちゃんが誰なのかも分からないだろう。でも、天窓をはじめとしてあちこちのライブハウスで唄っている弾き語りの皆さんは、ほとんどがこんな風に、顔も名前も一致しない人なのだ。
普段からメジャーな人の音楽ばかりに触れている人にとっては、そんな無名の人のライブを聴いて、何がおもろいんやって思うかもしれないけど、むしろオイラは、
だからこそ、聴きたくなる
って思う。
今回のライブで感じたのは、みっちゃんのライブは、何よりもまず、
安心して聴ける、観ていられるライブ
ってことなのだ。
1つ1つの言葉にはあまり難しい言葉がなくて、特別な冒険をしているわけでもない。
1つ1つの言葉と、1つ1つの音をしっかり噛みしめることのできるライブ
弾き語りの原石ってこういう、ありのままのものなんだろうなと思う。
だからこそ、聴きたくなる。
それはusuも共通して持っている原石で、みっちゃんと比べるとかなり磨かれていろんな輝きを放っているけれど、たぶん、最初はみっちゃんのように素朴で単純な原石だったんだろうと思う。もちろん、松岡ヨシミちゃんも同じだろう。usuの周りにはそんな原石がたくさん集まっていて、オイラを飽きさせないのだ。
オイラは、そういう原石を拾いたくて、ライブハウスに足を運ぶんだろうな。
そんな原石は、いつも一期一会。みっちゃんは1年ぶりだったけど、たった1回出会っただけで会えなくなってしまう人もいる。いろんな事情やきっかけがあって唄わなくなったり、弾き語りをやめてしまうからだ。
だから、久しぶりの原石はとてもウレシい。
3連休、原石に触れた6日、7日だった。
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