住民基本台帳カードの憂鬱
今年オイラは、生まれて初めて「住民基本台帳カード」というのをつくってみた。引っ越しをする際の様々な手続きで顔写真付きの身分証明書が必要なのだが、あいにくオイラは運転免許証もないし、パスポートも持っていないため、この機会にと思い、手続きをしたのだ。
住民基本台帳カードがあれば、転出証明書がいらない。
皆さん、ご存知だっただろうか。
世の中は便利になったものである。昔は地元の市役所に出向き転出証明書をもらい、さらに引っ越し先の市役所で転入手続きをする、というのが当たり前だった。
それが、今は転出先の市役所に「付記転出証明書依頼書」を郵送すれば、次は引っ越し先の市役所に住民基本台帳カードを片手に赴けば手続き完了である。
ところが・・・。
「付記転出証明書依頼書」を市役所に郵送して、数日が過ぎたある日、地元の出張所からケータイに電話があった。
出張所「今週中に転出証明書をお送りしますが、現在のご自宅でよろしいでしょうか」
え?
ちょっと驚き。だって付記転出届というのは転出証明書が必要なく、住民基本台帳カードがあれば引っ越し先の市役所で手続きが終わるはずなのである。
オイラ「転出証明書が必要なんですか?」
出張所「いや、そちら様が申請なさいましたよね」
オイラ「????」
オイラは、おかしいなと思ったものの、いただけるものはいただこう(笑)という卑しい心があったのか、「はい、分かりました」と電話を切ってしまったのだ。
で、帰宅してから自宅で市役所のホームページで確認をすると、郵送による転出手続きには2種類あることが分かった。
1つ目は、オイラがやろうとした住民基本台帳カードを使った付記転出。
この場合、「付記転出証明書依頼書」とカードの表面のコピーを郵送すると、2週間程度で手続きが終了し、あとは引っ越し先の市役所にカードを持っていけば転入手続きが終わる。
2つ目は、郵送による転出証明書の申請というのができるのだ。
これは、80円切手と返信用封筒、本人確認資料、「郵送による転出証明書申請書」を同封して郵送すると、地元の市役所から転出証明書が届くというサービスだ。
そそ。
つまり、オイラは1つ目の手続きを郵送で行ったところ、受け取った市役所の職員は、2つ目の手続きと勘違いして、転出証明書をオイラに送ってしまったわけだ。
この「付記転出証明書依頼書」と「郵送による転出証明書申請書」は、タイトルが異なるだけで記入項目はすべて同じで、用紙の大きさもスタイルも瓜二つである。オイラはもちろん、「付記転出証明書依頼書」を郵送したし、80円切手も返信用封筒も同封しなかったけれど、受け取った職員は勝手に勘違いしたらしい。
オイラは、メールでその旨を伝えると、翌日すぐに担当職員からわびの電話が入った。
出張所「すみません。こちらの手違いです。恐れ入りますが、付記転出ではなく郵送した転出証明書で手続きをしていただけませんか」
オイラが行う手続きは変わらないので、断る理由もない。
結局住民基本台帳カードが活躍することはなく、引っ越し先では普通に転入手続きをすることになった。
残念。
それにしても住民基本台帳ネットワークって、いったい・・・。
この存在感のなさって、いったい・・・。
郵送で転出手続きができてしまうなら、何も住基カードの存在意義が薄れてかわいそうな気がした。
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