拝啓・大槻義彦様
読者の皆さんは、大槻教授のことを覚えていらっしゃるだろうか。テレビ朝日『TVタックル』などでUFOや心霊の専門家を相手にオカルト批判を展開していたのを記憶してらっしゃる方は少なくないだろう。
なんて過去形にしたのは、別に故人だからではなく、当たり前だが今も現役で頑張ってらっしゃるが、何故かメディアに姿を現さない。
実は大槻教授は、マスメディアから干されているのだ。
理由はとても簡単で、「反オカルト」だからである。江原啓之や細木数子なるB級オカルト占い師がテレビや出版界で活躍し、前世だの心霊だのとマスメディアを席巻している昨今、それらを批判する潮流はことごとく排除される。
要は、マスコミもマスメディアも、食っていかねばならぬ、ということなんだろう。
オカルトは戦争の前夜・・・と言うのは大げさだろうか。冷静に物事を判断できない脳みそでは、勝てない戦争にも突入することになる。国家の大義を掲げ、罪のない人を殺し、何より自国の国民の尊い命を犠牲にすることになる。まともに考えればできっこない話で、オカルト思考で目の前の現実に目をつむるからこそ、宣戦布告できちゃうんだと思う。
オカルトブームは、宜保愛子などが活躍した時代とは少し変化しつつある。ただ心霊だのUFOだのとあからさまにオカルトの顔をしない。
江原啓之が典型的だが、「スピリチュアルカウンセラー」なる意味不明な職業を名乗り、超常現象や前世などを素材に相談相手を“癒す”・・・てか、オイラには説き伏せているように見える。この人はたぶん、何かが見えているわけではなくて、言葉の操り方がうまいのだろうなと。
「お父さん、ここにみえてらっしゃるんですよ」
自称カウンセラーから、そんなこと言われたら、確かに心身ともに衰弱して神にもすがりたい相談者なら、そんな無茶なシチュエーション、あっさり認めてしまうだろう。
だって、よりにもよって江原さんがいるときに約束したかのようにそこに、死んだ親族が霊になって彷徨っているなんて、都合良すぎるもん。
でも、そんなことにすがらないとやっていけない人がいるのは、これも事実なのだ。
社会の精神的な貧困なのだと思う。
秋庭俊先生の「隠された地下網」だって、基本的には同じなのだ。
江原さんが「カウンセラー」の肩書きを使うのと同じように、秋庭先生も「ジャーナリスト」の肩書きを使う。
「ご覧なさい、ここに地下網が隠されているんですよ」
自称ジャーナリストから、まことしやかにそんなこと言われたら、正義感の強くて、現状の政治や社会に不満を持つ方なら、思わず信じてしまうに違いない。今の政府なら、ありうるなって。
冷静に考えてみれば、地図の漢字と漢字を、定規を使って直線引っ張ったりしたって、地下道なんて見つかるわけがない。極秘地下道にコンビニや赤いじゅうたんがあると言われたら、普通なら子どもの戯言程度にしか思えないはずだ。
でも、毎日のようにニュースや新聞にあふれる暗い記事、特に政治家の汚職や事件を目にしていると、「これだけ極悪人が政治家なんだから、国民にないしょで極秘地下鉄に乗っていても不思議ではない」という飛躍が起きても、オイラはそれほど驚かない。
そういう社会の貧困、人間の弱さにつけ込んでいるのが、オカルトなのだから。
大槻教授は、最初はテレビで江原批判などのオカルト批判が受け入れられなくなったと感じ、出版界に望みを託すが、出版界ではやはり江原本がベストセラーになり、「反江原」「反細木」の本を出すことはままならなくなってしまった。
結果、干されている状態なのである。
「霊が見える」「UFOと交信ができる」・・・世の中の評価として、こういう人を「感受性が高い」と表現することが多い。それは誤解だと思う。
本当に感受性の高い人は、霊もUFOもなくても、自然の息づかいや現象の背景にある「力」をありのままに感じ、察することができるはずだ。偶然の積み重ねの中にある必然の有り様を、自らの目と耳で感じ、頭で分析することができるはずだ。
そういう人の見聞きする世界は、素直で純粋に違いない。
スピリチュアルだのヒーリングだのと怪しげなカタカナに惑わされずに、自分を信じ、自然と他者に誠実であること、現代人に求められる“癒し”ってそういうことなんじゃないだろうか。
オカルト批判の元祖でもある大槻教授のブログを読みながら、そんなことを考えていた。
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受信: 2007年9月10日 (月) 16時54分


コメント
大槻教授と、秋葉さんが目標としている?たま出版韮沢さん、
元日テレプロジューサー矢追さんの掛け合い漫才の様な、
中古車販売のガリバーのコマーシャル、秀逸。
某神楽坂のオバハンやトッちゃん坊やスピッツカウンセラーのようなカルトとは一線を画すオカルト。
やはり人間60を過ぎてバカ言ってる人は味が出てきますね(笑
投稿: 陸壱玖 | 2007年9月 9日 (日) 17時12分
ガリバーのCM、続きがあるのをご存知ですか?
http://cp.221616.com/
反オカルトとオカルトがお互いにパロってどうすんのって感じですが(笑)
・・・ってコメント書いたら、右のサイドバーにあるgoogleの広告にガリバーのリンクが登場(爆)
投稿: mori-chi | 2007年9月 9日 (日) 17時31分