伝説のオカルト本『新説東京地下要塞』が文庫化〜著者の秋庭俊先生が「隠された地下網を暴くと逮捕されるぞ!」と読者と関係者を恫喝
あの衝撃の話題作『新説東京地下要塞ー隠された地下巨大ネットワークの真実』がついに講談社の+α文庫となって蘇った。しかも、例によって文庫版にあたっての「あとがき」、そして今回は「まえがき」までオマケでついてくる。
「文庫版まえがき」で秋庭先生は、関係者の案内で「隠された地下網」のうち数カ所を駆け足で回ったという驚愕の事実を明らかにしている。
だが、その関係者が誰で、私がどこを見たのかを述べることはできない。写真を撮ることさえ、ままならなかった。本来、そんなことはあってはならないはずで、憲法の精神にも反していると思うが、現実にはその地下通路は合法的な存在で、テロ対策という名の下、関係者が政府の秘密を暴露するような行為は法律で禁止されている。また、政府の方針を批判するからには、私が法律を破るわけにはいかないのである。(P3-4)
背筋が凍りそうな話だが、何と「関係者」は「法律」を違反して、「隠された地下網」の一部に秋庭先生を案内したというのだ。
この文章、2つの点をまずは指摘しておきたい。
(1)「法律」が何なのかが書いていない。その法律の何に違反しているのか、違反した結果どのような罰則があるのか。
(2)「地下網の秘密を守らなければならない」という法律を破る主体は、関係者なのか、秋庭先生なのかが不明確。秘密をばらしたのは関係者なのだから、秋庭先生自身が法律を破ることはありえないが、ばらす人も、ばらされた人も罰せられる法律とはなんぞや。
「文庫版あとがき」でも秋庭先生は、驚愕の事実を…くくくっ…、失礼…、驚愕の(笑)事実を明らかにしている。
にわかに信じられないような話かもしれないが、私の仮説に白黒つけるのは容易である。国会議事堂、増上寺、サンシャインシティの下には極秘の地下自動車道が敷設されているから、それを確認していただくだけである。線路がはがされてアスファルト舗装されたということだろう。(P240)
サンシャインシティの地下に極秘の地下自動車道があったということだが、地下5階まで降りても道路なんてなかったという勇者がいる。
サンシャインシティ 禁断のB5(書き散らshyndrome)
国会議事堂とサンシャインシティについてはこれまでも秋庭本に登場したが、今回は増上寺が新規に加えられている。
詳細な分析は次の機会にゆずるとして、これだけは指摘しておきたい。
長い日本の民主主義の歴史で、政府の秘密を暴露したから逮捕されたり起訴されたりしたジャーナリストは、ただの1人も存在しない。理由は、ジャーナリストの取材活動や執筆活動を制限する法律など、日本には存在しないからだ。
確かに公務員やそれに準ずる職業には、国家公務委員法や地方公務員法で「守秘義務」が課せられている。でも、考えてもみてほしい。これまで長い戦後の歴史の中で誰かが「守秘義務」を犯さなければ明らかにならなかったスクープが山のようにあり、そのジャーナリストのスクープにより情報提供者が処分された例などあっただろうか。秋庭先生がもしも情報提供者の身を守りたいのであれば、秋庭先生が頑なに情報提供者の名前や身分を黙っていればそれで済む問題だ。
何十年もジャーナリストをやっていて、「守秘義務」があるから記事が書けないなんて、今までいったいこの人は何を書いてきたのかと疑ってしまう。
秋庭先生は、堂々とサンシャインシティの地下に地下自動車道があると告発している。なのに、何故か「私は法律を破るわけにはいかない」とも述べている。仮に秋庭先生が言うとおり法律違反だというなら、隠された地下網の秘密を暴露しているのだから、すでに秋庭先生は法律に違反しているはずである。なのに、関係者は誰か言えない、どこにあるのか言えないとも述べている。
いったい何を暴露すれば法律に違反するというのか。写真を撮ると法律違反なのか。場所を言うと法律違反なのか。
「確認していただくだけである」というのも変な話で、もともと「ある」と言い出したのは秋庭先生なのに、「証明しろ」と言われると「法律違反だ」と逃げる。しかも「自分で確認しろ」とおっしゃる。これ、つなげると、「お前が隠された地下網を見つけろ。そのかわり法律違反で捕まってもしらんぞ!」と言っているのと同じである。
世の中にジャーナリストはたくさんいて、若い世代にはジャーナリストを夢見ている人も多いだろう。秋庭先生の著作にあこがれてジャーナリストを志す人もいるかもしれない。
なのに、そういう人たちに向かって、
「俺は法律に違反して地下網を暴くことなどできないから、オマエらやってみろ」
そんな無茶を言って恫喝している。
何度も繰り返すが、政府の秘密を暴露してジャーナリストが罰せられることなど、この日本の社会においてありえないし、そんな実例はない。
秋庭先生が主張しているのは、ジャーナリズムと民主主義への挑発でしかない。
最初に「ある」と言い出したのは、あなただ。それを「ある」と証明する義務は、あなたが負っている。
国会議事堂は旧玉川上水、増上寺は渋谷川、サンシャインシティは千川上水の支流にあたる。もしも何もなければ私は即刻、廃業してもいいが、その道路は横幅が二〇メートル近くもあって、冷暖房完備、ホテルへ続く通路には赤絨毯が敷かれていて、その脇にはコンビニまであるかと思う。(P240)
即刻、廃業しろ。
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【緊急特別企画】秋庭俊先生の『新説東京地下要塞』文庫版を解読する
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コメント
45%が妄想で、55%が虚言と言うあの、「新説 東京地下要塞」に100%捏造の「まえがき」と「あとがき」が付いたのですか?
それは何を措いても、読まずばなりますまいね。
しかし、大日本雄弁会も懲りませんねぇ。
昭和礼文社復刻版からの盗用解消したんでしょうか?
http://www3.atwiki.jp/619metro/pages/36.html
今日は忙しくて書店に行けなかったので、明日(21日)は書店と中央図書館とで楽しめそうですな。
早くwikiに「新宿・都営軌道」の後半を上げなくっちゃ
アタヽ(´Д`ヽ ミ ノ´Д`)ノフタあ~いそがし
投稿: 陸壱玖 | 2007年7月21日 (土) 00時35分
相変わらず盗用状態でした。
でも今回の文庫版は単行本と読み比べるとなかなか奥が深い読み方ができます。そう言えば『隠された地下網』のときにも似たようなことがあったなあなんて、ニヤニヤしながら読み比べを楽しんでおります。
投稿: mori-chi | 2007年7月21日 (土) 01時00分
でも、何か変ですね?
まぁ、秋庭さん印の変は毎度の事とは言え、オフィシャルサイトの扉が「新説」近日発売に替わっているかと思えば、
「近況報告」
http://homepage3.nifty.com/norikoakiba/kinnkyou.htm
5月17日付として、先日(7月17日現在)まで無かった、司法批判があがっているし。
あれは(5/17)「ごがつじゅうななにち」と読ませずに「ごのじゅうしち」とか読ませるのか知らん?
「いっぱちけいかく」みたいに。
投稿: 陸壱玖 | 2007年7月21日 (土) 01時26分
ADSLがどうのと書いてありますが、サイトが丸ごと消えた事件は何だったんでしょうね。最近の話題は堀江より村上だと思うけど。それとも本当に5月に書いていたのか。「近日発売」ったって、オイラ、もう読んでます(笑)
投稿: mori-chi | 2007年7月21日 (土) 02時02分
腰巻きで腰砕けデスかぁ?
講談社自覚してたんだね。
「わずかな資料と凄まじい洞察力で・・・」
どこかの出版屋の「精緻な考証」と比べると、
「わずかな資料」って、あんたら確信犯?
「文庫版まえがき」段階で、破綻してますな。
何か出典一部だけ直してますね。盗用には変わりないのに。
編集屋の法規範の無さってのは、秋庭さんに輪をかけて悪質なんだから。
投稿: 陸壱玖 | 2007年7月21日 (土) 13時49分
そそ。それ、オイラも感じました。普通は「膨大な資料と鋭い洞察力」じゃないかなって。資料は少ないけど想像力がたくましかったって暗に言っているようなもんですよね。つまりわずかな資料を手がかりに妄想したって(笑)
投稿: mori-chi | 2007年7月21日 (土) 13時53分
楽しく読ませていただいています。
件の新刊はまだ読んでいませんけど、
「その道路は横幅が二〇メートル近くもあって、冷暖房完備、ホテルへ続く通路には赤絨毯が敷かれていて」
・・・ここまでは秋庭ワールドだなと思って、まぁ理解してやれないこともないですが、
「その脇にはコンビニまであるかと思う。」
・・・コンビニには唖然ですね。開いた口が塞がらないと言うか。
きょうび、小学生だってもう少しまともな嘘を付くでしょうに。
コンビニの店員から秘密は漏れないの?
お弁当(笑)を運んでくる業者は?
そもそも経営が成り立つんかいな?
コンビニ本部とは当然、POSシステムが繋がってるんでしょうな
秋庭ワールドの特徴をさらにひとつ付け加えるならば、「人間という存在が考慮されていない」ことではないでしょうか。
コンビニの店員もそうですし、地下都電の運転士や整備士、そもそも地下を掘った工事関係者ほか、大変な数の人手が掛かっていなければ成り立たないはずなのですが、言論統制がホントよくとれていますよね。
投稿: ゲスト | 2007年7月27日 (金) 15時43分
秋庭さんの論理では不特定多数の公務員が、民間人にはないしょで極秘地下道を行き来している、ってことらしいので、ならば冷暖房も必要だし、腹が減ったり喉がかわけばコンビニにも入るだろう、ってことなのでしょう。それを暴露するのは法律違反なのだから民間人が誰も知らなくても頷ける、ってな具合に、秋庭さんの脳内ではちゃんとつながっているんですよね。
そんな地下道を掘ったらさすがにばれるだろう、いや違う、掘ったのは江戸時代だから残土もないし、アスファルトでかためるだけだから騒音は大したことない、ってな具合に発展するんでしょうね。
取材はいっさいなし。怪しいスポットの周りを延々と徘徊する。図書館に籠りネタ探し。使えそうなセンテンスと地図をつなぎあわせ、ひたすら妄想する。
こんなんだから子どもでも失笑してしまう本ができるんです。信じている大人が多いというのは、嘆かわしいんですけどね( ̄~ ̄)ξ
読んでいただきありがとうです。
投稿: mori-chi | 2007年7月27日 (金) 17時52分