« 眞鍋姉さん、お祝い返しって費用対効果が合わないよね。 | トップページ | 日比谷公園の梅の花がキレイに咲いていた。もう春だね。 »

2006年3月 8日 (水)

東京の地下鉄は戦前にすでに作られていたという噂は本当か5

ここから書くことは、あくまでも、オイラの想像である。その意味では、秋庭氏の「想像」とレベルが同じだと言うことを念頭に置いて、ここから先を読んでほしい。

秋庭氏の書いている本の内容は、信憑性がないという声をよく聞く。確かにその通りだと思う。今まで4回にも分けて、著作の内容を検証してみたが、あまりにも勘違いが多すぎて、どこからどこまでが真実で、どこからが妄想なのか、見分けがつかない。

おそらく、秋庭氏は、非常に信憑性のある情報提供者から、東京に隠された地下網の核心部分を教えられたのだろう。それは、本全体からすれば、ほんのごくわずかな部分だし、それも、『帝都東京・隠された地下網の秘密』だけが、その核心部分に触れているのだと思う。その他の大部分は、彼が、核心部分から芋づる式に引っ張り出したネタで、それも、ガセネタからグレーゾーンから、何もかもひっくるめたものなのではないか。

彼自身は、地下を紐解く手段を持っていない。持っていれば、これらのガセネタや勘違いは、すぐに見破ることができる。彼はおそらく、そのほんのごく一部の核心部分のみを教えられ、それを証明するまでの道のりは、完全に彼自身に託されてしまったのだろう。結論だけ書いては、本は書けない。もちろん、雑誌のネタにもならない。最初に結論があり、それをいかに証明するか。彼は、丸ノ内線と千代田線の交差部分、溜池山王駅の地図に目をつけた。そこからどう紐解こうとしたのかは、読んだ方はお分かりだろう。

でも、彼は、結局、いくら取材を積み重ねても、その核心部分を証明することができなかったのだと思う。それは、彼自身が、自らの著作で何度も、「証明できない」と繰り返している通りである。その代わりに、核心部分を補完している様々な噂や都市伝説を寄せ集めて、彼なりにそれを証明して見せて、あたかも核心部分が真実であるかのように書いて見せたのだろう。ところが、ガセネタや勘違いまでも含めて、彼なりの方法で証明しようとして、事実であるかのように書いたために、本全体の信憑性は極めて薄くなってしまった。

核心部分を証明しようと思うならば、地下鉄に乗って、トンネルを眺めていても、何も証明できないことなど、自称ジャーナリストなら分かっていたはずだ。溜池山王駅に何度も足を運んだからといって、何も解明できないことなど、何度も足を運べば分かるはずだ。まして、事情を知らない都庁の職員など捕まえて、あれこれ聞き出しても、「…?」という反応しか出てこないのは当然だし、その「…?」という反応を取り上げて、「隠している」と断定されては、取材された方が迷惑というものだ。

以前、「根本的な誤りがある」と指摘したのは、こういうことである。

「地下は利権の巣窟」…秋庭氏の、この言葉に誤りはない。それならば、彼は、もしもジャーナリストを自称したいのであれば、トンネルの柱や色の違いに驚いている暇はないはずだ。

『帝都東京・隠された地下網の秘密』の文庫版あとがきを立ち読みしていたら、少し彼が可哀想になってきた。とにかく、あらゆる書評を引っ張り出して、この本がどんなに評価されているのかを証明しようと必死だ。それは、裏を返せば、表に出ない部分で、例えば、ネットの某巨大掲示板などで、どれだけバッシングを受けているのか、本人なりに自覚しているのだろう。

この本は、地下鉄事業者に大きな影響を与えた。東京メトロは、葛西駅に地下鉄博物館を開設している。ここで昨年、地下鉄の謎を探る特別展示が開催された。地下鉄どうしをつなぐ連絡線の話や、シールド方式のトンネルの掘削方法、幻の新橋駅などの写真や説明である。おそらく、秋庭氏の著作を意識してのことだと思う。直接反論しようとしたわけではないだろうが、たぶん、地下鉄事業者にはかなりの問い合わせが来ているのだろう。もちろん、核心部分には触れられていなかった。映画『交渉人・真下正義』でも、隠されたトンネルが登場した。今や、日本人はみんな、何の根拠もなく、国民に隠された地下網があるものだと思いこんでいる。

さて、そろそろ、弁解しておいたほうがよかろう。秋庭氏みたいに、何とか調査庁なんかに目を付けられたくないからだ。

オイラがここで書いている内容は、あくまでオイラの想像の産物で、はっきり言って妄想であり、実在する企業や人物とはいっさい関係ありません。


(関連記事)

東京の地下鉄は戦前にすでに作られていたという噂は本当か?

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34

『新説東京地下要塞-隠された巨大地下ネットワークの真実-』を読む

1 2 3 4 5

『写真と地図で読む!帝都東京・地下の秘密』(洋泉社MOOK)を読んでみた。

『大東京の地下99の謎』(秋庭俊著、二見文庫)を読む

1 2 3 4

・・・・さて、今日は、ここから先にも記事がある(笑)

上の緑色で書いてある部分、こんなことが書いてあると、逆にそれ以前の部分が本当であるかのように思えてこないだろうか。秋庭氏の曖昧な表現や、何か知っているかのような言い回しは、本があたかも真実を書いていて、本当はもっと書きたいのに、怖いから書けないとでも伝えているように読めてしまう。

これが、彼流のレトリックである。

本を読んで、ワクワク、ドキドキするなら、普通の読書家で、ロマンティスト。でも、実際に溜池山王に足を運んで、本に登場したトイレを探してしまったら、秋庭系オタク。どちらを選ぶかは、あなた次第である。

|

« 眞鍋姉さん、お祝い返しって費用対効果が合わないよね。 | トップページ | 日比谷公園の梅の花がキレイに咲いていた。もう春だね。 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/109926/9008029

この記事へのトラックバック一覧です: 東京の地下鉄は戦前にすでに作られていたという噂は本当か5:

« 眞鍋姉さん、お祝い返しって費用対効果が合わないよね。 | トップページ | 日比谷公園の梅の花がキレイに咲いていた。もう春だね。 »